相棒との別れ そして……
「相棒 良かったな ここが年貢の納め時だ
お前はこれからは一人で歩いていくんだ
ひよるんじゃねえぞ」
そういって28年間と356日ともにしてきた俺の相棒は光の中に消えていった。
消えゆく相棒の顔は、一瞬どこかピエロのマスクに似ていた。
相棒、君はあのとき泣いていたのかい?それとも笑っていたのかい?
笑っていたんだとしたら、そっちの方がいいなあ
相棒、俺の相棒。
相棒とはいつも一緒だった。二人で一つだった
疎ましく思った時期もあったが、学生時代もTwitterでもいつも一緒に戦った
飲み会では彼がいつも矢面に立ってくれた
知らない女の子がいるところと下ネタのトークでは余りに無力だったが、いつも相棒を中心に話を展開することができた
相棒の面白さは俺が一番わかってくれたし、周りも相棒の面白さを知っていてくれた
俺の変なとこ、キショい自尊心、恥ずかしい言動をすべて面白さで上手く隠してくれたよな
俺が彼のことを話すと皆口々に「以外~」「なんで~?」「性欲無いの?」と疑問を投げかけてくれた。
「まずは出会いを増やそうよ」「なんでも経験だよ」「最初からラスボス倒す奴いないだろ。まずはブスから行くんだよ」みんな真剣にアドバイスをくれたよな
でも、俺は相棒と過ごす時間が好きだったからみんなのアドバイスを全部論破してたよな(笑)
「おい相棒、焦って俺を適当なとこに置いてくんじゃねえぞ
俺が完璧な舞台を用意してやるから、お前は堂々としていればいいんだ
必ずそのときが来るからよ」
相棒、お前の口癖だったな
その言葉があったから俺は恥ずかしくても、引かれるかもって恐怖しても、飽きられても自信をもって相棒の話ができたんだよ
そんな相棒だったから、俺は一生相棒と人生を共にするってのも悪くないって思えたんだ。
そんな相棒と別れのときが来るなんて夢にも思わなかったよ
でも相棒は納得してくれた。許してくれた。自分のことのように喜んでくれたよな
28年間本当にありがとうな
これからは俺は相棒無しで人生を送らなければならない
半身を捥がれた気分だ
蒼井優と結婚した南海キャンディーズ山里が卑屈精神前回で下から関節技を極めることができなくなったのと同じ状況なんだよな
今、現状維持バイアスにより(=変化や知らないものを避けて今の状況に固執してしまう心理状態)すごく心が不安定なんだ
フワフワしていてかつ動揺している
でも、ここから俺は進まなければいけない
賽は投げられたんだ
俺は2022年非童貞として生きるんだ
ありがとう ありがとう そしてさようなら相棒
PS
最後まで見てくれた童貞諸君
行為中に「AVで真似してガシガシと痛いだけだからやめろってネットで言われてるけど実際どうなの?」って聞いたら「こういうときにAVの話しない方がいいよ」ってマジトーンで諫められたからこういうこといわない方がいいぞ
でも絶対聞いたほうが面白いから童貞卒業のときにはみんなも聞いてみてくれよな