8. オードリーと日向坂46
※この記事は偏見に満ちています。
ぼくは、ディープなアイドルオタクが嫌いである。
何故ならあの生き物は
「他者を応援することで満足感や達成感を感じているから」である。
あの生き物は、彼女らの成功していく姿をまるで自分のことのように喜んでいる。
つまりは他者の人生に相乗りをしているのだ。
そして例えば15歳にデビューしたアイドルが順調に芸能界で頭角を現していくとしよう。
曲のヒット・雑誌デビュー・紅白出場……
さまざまな節目にたくさんの喜びが詰まっているだろう。アイドルオタク冥利に尽きるのだろう。
そしてその子は25歳で卒業し、IT社長と結婚するのだ。
美貌、芸能界とのパイプ、金持ちの夫、タワーマンションの高層階の家となんでも手に入った。彼女は芸能界ドリームを達成したのだ。
一方オタクには残されたものは?
変なダンスと掛け声と10年分のシワくらいか?
週末にはライブやイベント、握手会に遠征し、日々倹約をして握手券を大量購入。
時間も金も経験も残るはずがない。
その現実から目を背け「いい夢を見させてもらった」とか言いながらまた15歳のアイドルを見つけてガチ恋していき、また歳をとっていくのだろう。
「頑張っている姿を見ると元気になる」
「彼女の笑顔に癒される」
じゃないでしょ
お前の人生はお前のものなんだから
顔が気持ち悪くても
変な体型でも
無学で給料が安くても
自分を人生をもっと大切にしろよ
と思うのである。
以上が自分の人生をないがしろにして、刹那的に生きるアイドルオタクが嫌いな理由である。
表題に戻るが
最近お笑い芸人のオードリーにすこぶるハマっていて、オードリーがMCを務めているアイドル番組「日向坂で会いましょう」と前身である「ひらがな推し」を見始めたのだ。
「あ、若い女がたくさんいる!」
前職から換算して約3年若い女性が一人もいない業界で働いているぼくの最初の感想だ。
様々なタイプの女の子が楽しそうに企画を全うしたり、オードリーと絡んだりしていて、27歳子供部屋おじさん(年齢=彼女いない歴)には刺激が強過ぎた。
それ以上に刺激が強かったのは、本来のオードリーの姿と日向坂46がよく噛み合っている点だ。
オードリーはゴールデン番組やネタでは、春日が変なことをやって、若林がツッコミを入れる流れだが、本来の姿は実は逆で若林が雑にボケて、春日が大声でコテコテのツッコミをするのだ。
オールナイトニッポンやあちこちオードリーでは、そのような姿が散見されているが、アイドル番組というところで敢えてそれを貫いているところがたまらなく面白い。
そしてリトルトゥース(オードリーファンの総称)のぼくとしては若林がとても楽しそうなのがなにより嬉しかった。心地が良かった。
そして日向坂46のアイドルたちもオードリーから笑いを学び回を重ねるごとに成長していく。
そうして、他に例のないアイドル番組になっていったのだ。(他のアイドル番組を見たことがないので、他に例のないアイドルかどうしか分からないのだが…)
そして「日向坂で会いましょう」は
「オードリーのオールナイトニッポン」
「あちこちオードリー」との繋がりが深い。
その2つを視聴してなければ真に「日向坂で会いましょう」を楽しむことができないのだ。
平気で先週のオードリーのオールナイトニッポンのネタがテロップとして登場したりするのだ。
そこの細かいネタを見つけることも見どころの1つなのである。
この記事を見たフォロワーには是非この3番組を見て聴いて、真のリトルトゥースになってほしい。
いや、日向坂の話をしようとしたらほぼオードリーの話になっちゃったじゃん。